「国立大学病院、大半が赤字」と言う記事を読みました。柔軟な思考・第三者視点で、赤字解消アイデアをいくつか考えてみました。
赤字の現状
- 物価高騰や人件費増、運営費交付金の大幅削減が原因で、国立大学病院の8割近くが赤字に陥っています。
- 高度医療の提供や教育・研究など多重ミッションが経営を圧迫しています。
赤字解消アイデア
多角的な収益源の開発
- 病院内スペースのシェアオフィス化や、ヘルスケア関連企業とのコラボによるレンタル収入創出。
- 医療データやAI解析技術を活用し、製薬・保険会社向けにデータ提供サービスを展開。
高度医療の国際展開
- 外国人患者の受け入れを強化し、メディカルツーリズムを推進。先進医療や人間ドックを海外富裕層向けにパッケージ化。
院内ベンチャー・スタートアップ支援
- 医師や研究者のアイデアを事業化する仕組みを整備し、病院発の医療機器・アプリ開発などで収益化。
人件費・運営コストの抜本的見直し
- 医師以外の業務をAIやロボットで自動化し、事務・物流・清掃などの効率化を図る。
- シェアドサービス(複数病院での共同購買・管理)によるコスト削減。
地域連携・機能分担の徹底
- 地域の中小病院・クリニックと役割分担を明確化し、大学病院は「高度・特殊医療」に特化。一般診療は外部委託でコスト圧縮。
ガバナンス強化と経営人材の登用
- 病院長の権限強化や経営専門家の積極登用で、迅速な意思決定と事業改革を推進。
病院を「学びの場」として外部にも開放
- 医学部生以外にも、看護師志望者、介護士、薬剤師、臨床工学技士など、幅広い医療関連の人材に「実習パッケージ」を有料で提供。
- 海外の医学生もターゲットに「国立大学病院で実習体験プログラム」を販売。
- 医師・看護師・薬剤師向けの研修、講習、学会を主催し、受講料を得る。
- 院内スペースの一部を企業セミナーや市民講座向けに貸し出す。
医療と無関係な新事業
- 病院の敷地内に「ウェルネスセンター」や「フィットネスジム」「高級カフェ」を開業、運営費に充てる。
- 病院ブランドを生かして「病院レストラン監修レシピキット」や「健康弁当」を全国販売。
- 病院を「病気を治す場所」から「健康を創る場所(人々が健康に暮らすのためのキーステーション)」へのマインドシフト。
「健康になったら還元」型サブスクプラン
- 例えば生活習慣病治療患者に対して、「治療目標達成でキャッシュバックされる月額健康サブスク」モデルを開発。
- 病院収入を単なる治療依存ではなく、健康維持支援型にシフト。
患者以外からも収益を得る「医療エンタメ」化
- オペ室、ICU、救命救急などをドキュメンタリー化し、有料配信(もちろん患者プライバシー配慮必須)。
- 「リアルER」「ドクターX体験」として、医療の最前線をリアルに伝えるコンテンツ化。
最新医療機器の「ショールーム」化
- 医療機器メーカーと提携し、最先端機器の実演・体験会を病院で開催。
- 参加費や協賛金を収益化。
寄付型クラウドファンディングの常設
- 特定プロジェクトごとに「この新治療法を実現したい」など目的を絞った寄付募集。
- 単なる「寄付お願いします」ではなく「挑戦したい未来像」を具体的に語る。
副業医師・リモート診療システムの強化
- 一部医師に副業(オンライン診療など)を許可し、利益の一部を病院に還元してもらう仕組み。
- 大学病院ブランドで全国・海外向けオンライン診療も展開。
診療報酬の適正化と効率的請求
- 「重症患者が多い」という大学病院の特性に合わせて、診療報酬(保険請求)の見直しを徹底。
- 診療記録ミスによる請求漏れを防ぐ「専門チーム」を設置する。
- 場合によっては、診療報酬改定に向けた国への要望活動も強化。

指先採血・郵送血液検査
「デメカル」導入による
赤字解消アイデア
1. 病院外来・健診の効率化・省人化
- デメカルの郵送血液検査を活用し、外来や健診の事前スクリーニングを在宅で実施。来院前に検査結果を把握できるため、院内の混雑緩和・人件費削減・効率的な診療につながる。
2. 研究・臨床データの収集基盤として活用
- デメカルの一貫した検査・データ管理システムを利用し、遠隔地や多拠点からの大規模な臨床研究・疫学調査を低コストで実施。研究成果の創出や外部資金獲得の一助に。
3. 企業・自治体との連携による新規収益源
- 企業健診や自治体の健康増進事業と連携し、デメカル検査をパッケージ化して提供。福利厚生や地域住民向けサービスとして展開し、検査受託収入を増やす。
4.オンライン診療との組み合わせ
- デメカルの結果を活用したオンライン診療サービスを拡充。患者の通院負担軽減と医療アクセス向上を両立しつつ、新たな診療報酬やサービス料収入を確保。
5. 慢性疾患管理・服薬モニタリングの自動化
- 継続的な血液検査が必要な慢性疾患患者にデメカルを活用し、通院回数や院内検査コストを削減。副作用モニタリングや治療効果判定も効率化。
6. 多施設共同の検査プラットフォーム化
- 国立大学病院グループでデメカルを共通インフラとして導入し、共同購買や検査ラボの集約化によるコストダウン、データ共有による新規事業創出を目指す。
7.付加価値サービスの開発
- 検査データの時系列グラフ化や生活習慣アドバイス、個人向け健康管理アプリとの連携など、患者満足度を高める独自サービスを展開し、リピーター獲得やブランド価値向上に活用する。
ま と め
郵送血液検査デメカルは、デメカルの強み(高精度・簡便・データ管理)を活かし、病院内外の業務効率化・新規収益源創出・研究基盤強化など多面的な施策が期待できます。
特に、以下の三方向から、国立大学病院の赤字改善に貢献できる可能性があります。
- 軽症患者削減(収益構造改善)
- 外部収入確保(ビジネス連携)
- 臨床研究支援(治験効率化)

国立大学病院における
デメカル活用イメージ
① 外来患者を減らして「重症患者集中」を加速できる
- 生活習慣病など軽症外来患者をデメカルでカバーし、通院頻度を下げる
- 病院は本当に治療が必要な重症患者だけを診る体制に
② 病院外収益の新しい柱になりうる
- 大学病院ブランドで「デメカル公式パートナー」として
- 大学病院監修の検査メニュー
- 研究連携モデル などを作れば、検査手数料の一部を収益化できる可能性
③ 臨床研究・治験のサポートツールになる
- 「治験前スクリーニング検査(対象患者絞り込み)」をデメカルで実施できれば
- スクリーニングコスト削減
- 治験開始までのスピードアップ が可能
- 大規模データ収集(例:がんリスク調査)にも応用できる
最後にひとこと
巷ではドラッグストアが「健康管理の拠点」として社会的に期待される役割を高めています。
国立大学病院だって「病気を治す場所」から「健康を創る場所(人々が健康に暮らすのためのキーステーション)」として社会的に期待される役割を高めることが可能だと思うのです。